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2009年4月

2009年4月11日 (土)

芽吹き

小春日和の続いている、こちら阿寒湖。

今日は、ジャケットもいらないほどに暖かくて、この陽気に誘われるように、
コタン物知りエカシ、文○さんと、コタンのお料理上手な、ま○ちゃんと三人で
ワサビの様子を見に、山を下った。

車窓から見える阿寒の森も、やっと春の雪溶け真っ最中で
エゾ鹿たちが、道路際の青草やフキノトウを、食べては、
たまに、道路を渡っていたりと 鹿アイランド~❤ 状態。
冬を乗り越えて、春を迎えられた鹿さん!いかったね♪

目的の場所に着くと、広い牧草地の広がる処で、
「ここら辺 みてみれェ~」と、エカシ。

下を見れば、草の芽が、やっと目を出した頃で、
乾いた草を踏めば、「パリパリッザザッ」と音がするたびに、
目を覚ましたばかりの虫たちが、せわしなく 動き回っていた。

これか?!と、スコップを突き刺してみたら・・・
ゴズッ・・・? まだ、土は凍っていて、
穴も掘れず、残念 ちょいと早かったぁ 

やれやれェ~・・・と、腰を上げると、牧草地の遠くの方を
鹿の群れ、20頭位が、ぴょんぴょん と
山の方へ駆け上がっていきました。

さて、アイヌの民話シリーズ、
今回は「獣の話」でしたので、
今日たくさん見た、鹿の話 をご紹介!

『鹿に化けた娘』

或る部落に綺麗な娘がいたので、
遠くの村、近くの村の若者たちが嫁にほしい、
聟(むこ) になりたいといって出かけると、
「金の牡ジカ、銀の牡ジカと相撲をとって、それを負かし、
谷へ投げ入れたら娘をやろう」といった。

だが誰が行っても皆、鹿のために谷に投げ込まれて殺され、
嫁にもらうのも聟になるものもなく、
そのためどこの村でも、人員が少なくなって困っていた。

そこで英雄の小歌棄人(ポノオタスツウンクル)が、
貧乏人の姿をして娘の村に出かけると、
やはりシカと力くらべをして勝ったら、娘をやろうということになり、
両方死力を尽くして組打ちなり、互いに相手を谷底に投げ込むが、
いくら投げ込まれても、這い上がってきては組みっき、
いつはてることもなく戦いが続くので、ポノオタスツウンクルの
家来たちが神に向かって祈り、
「死んだ人たちも力を借して下さい」と願った。

 両方とも力を出し切って戦い、ポノオタスツウンクルは
最後の力をふりしぼってシカを、イルラ・ソプイラ(熱泉で身体のとける穴)
に投げ込んだ、するとシカが、人間の泣き声とうなり声をあげて、
熱泉の中に沈んで解けてしまった。

シカだと思っていたのは娘だったのである。
そこで娘の家へ行って、
「お前たちのためにどこのコタン(村)も大事な人を失ってしまった。
俺は嫁がほしくて来たわけではない、
村々の大事な若者がいなくなるので来たのだ。
これまで殺した人間の償いをしろ」 と言って談判したので、
娘の家で 「償いも恩返しもできないから、どうか家にいる
たくさんの子供や娘をつれて行って、
煙の出なくなった村には煙をあげてくれ」といって謝ったので、
その家の子供たちを連れて帰り、ポノオタスツウンクルの村のかみてと、
村の中央やしもてに思い思いの家を持たし、
そこで多くなった人間をそれぞれ全滅した村に送って、村を再興させた。

そして鹿の姿をした娘の親達も歌棄に移って、
村のかみてにコタン(部落)をつくったと。

[釧路標茶町塘路・吉田はる伝承]

更科源蔵著 アイヌ関係著作集 Ⅱ 「アイヌの民話集より」

ちゃんちゃんっ ♪
獣の話 の項目の中でも、登場と多い獣としては、
ウサギ、カワウソ、ネズミ、オオカミ・・・
中には、オオカミや河童の話もあります。

はてさて、次は何にしようかなぁ~♪

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