2013年10月 8日 (火)

明日は まりも祭り!

阿寒の山も森も日に日に彩りを増し、
風に揺られて木の葉が舞落ちています。

今年もあっという間にこの季節『まりも祭り』

先日、投稿したWEBマガジン
NPO法人 東京自由学校 『the Earth of Free Green』
http://freegreen.jimdo.com/

に、まりも祭り と題して投稿したので、
明日始まる、まりも祭りを前に、MY BLOGに
思いを込めて…投稿します。




「 まりも祭り 」

    今朝外に出ると、秋の匂いがした。

   
    空が高く雲は棚引いて
    風がスーッとぬけていった。
   
    この季節になると、何だかワクワクソワソワして来て、
    再会と出会いに思い馳せてしまう。
   
    10月9~10日
    今年で、64回を迎えるまりも祭り。
    毎年全道全国各地からアイヌウタリの皆さんが阿寒湖に集う、
    阿寒湖の夏季シーズンを締めくくる、大きなお祭り。
   
    まりも祭りの二、三日前から、
    アイヌコタン(村)の両サイドにはタクサ
(柳の木棒の上部に、笹と松の枝を括り付けたもので、
魔除けとして使われた)
が立てられ、

    温泉街には緑色の提灯が吊りさがり、
    阿寒の森の木々は、秋色に染まり始める。
   
    コタンにタクサが立ち始めると、
    何だかコタンの空気感がちょっと変わるような気がする。
    それは例えば、神社などの鳥居をくぐり抜けた時の
あの空気感にちょっと似ているかな。
   
    子供の頃から、何となくそんな感覚を感じていたけど、
    もしかしたら、阿寒のカムイ(神)達、そして、
まりも祭りを支え続けた、今はリクンカントモシリ(天国)
おられるであろうエカシ(長老)やフチ(お婆さん)達が、
コタンに集まっているのかもしれないな…などと、
風に揺れるタクサを見つつ、思い耽ったりして。
   
    その昔、私が小学生の頃は
    長い髭を蓄えたエカシも沢山いて、
素晴らしいウポポ(うた)を歌うフチも大勢、阿寒湖へ集っていた。
   
    九日の夜、マリモを迎える儀式の後には、
花火大会が盛大に行われ、お婆ちゃん子だった私は、
大きな音と共に夜空に広がる花火を、
ばぁちゃんの着物の中に隠れながら見ていた。
    やがて、松明行進が始まると、全道全国から集まる
アイヌウタリの様々な衣装が松明と共に列をなし、
阿寒のフチの歌が先導となって、行列はアイヌコタンを目指した。
   
    ばぁちゃんの着物の裾にしがみつきながら、
沢山のアイヌウタリと共に温泉街を歩き、沢山の観光客の歓声を受けながら歩く…
    とても、幼い頃の記憶だけど、子供ながらに誇りに満ち足りた気分だった。
何たって、その時ばかりは、婆ちゃんがすごくカッコ良く思えていたからだ。
   
    列をなした松明は、アイヌコタンの中央に集められ、
その火を囲んで、各地の古式舞踊の競演が始まる。

   
    沢山のアイヌウタリの前で踊るという事は、
観光客の前で踊る時とは、また違ったモチベーションになっていた。
   
    そんな中、阿寒の代表的な踊りとして、
「エムシリムセ剣の舞)」を父が踊っていた。
そんなときは、「私のお父さんですー!」と、叫びたいくらいの気持ちで、
父の勇姿を見ていたっけ。

   
    アイヌコタンでの踊りの競演が終わると、
コタン裏手にあった観光センター二階大広間での大宴会が始まる。
   
    それはもう賑やかなもので、会場に埋め尽くされた各地のウタリ達の
踊り披露から始まり、其処彼処では、ウコウク
(何人かが輪になって輪唱で唄う、アイヌ独特の歌唱法)が始まったり、
遂には、床が抜け落ちるんじゃないかと思うくらいに
跳ね回ってのポロリムセ(そこにいる人達みんなで踊る踊りの事)が始まったり…

 

   
    子供達は、彼方此方で遊んでいたけど、
二階の尋常じゃないほどの床を踏みつける音に誘われて
二階に行ってみれば、夢中で踊る大人達の楽しい顔が沢山溢れていた。
   
    この時ばかりは、「もう寝なさい!!」と、いつも怒っていた母も、
とっても忙しい中でも、楽しそうに踊っていたりしていたので、
何だか得をしたような、無礼講のたまらない夜だった。
   
    明けた次の日は、マリモを送る儀式の日。
   
    阿寒の長老が持つマリモを先頭に、
阿寒湖岸ボッケ(阿寒湖の景勝地のひとつ)までのアイヌ行列。
夜の松明の灯りの中で見るアイヌ衣装もイイけれど、
秋晴れの元で見る、色とりどりのアイヌ衣装の行列、これもまた美しいもの。

   
    ゆっくりと阿寒湖の街を進み、お昼前にボッケへ到着。
   
    湖に向け建てられた、ヌサ(神棚)の前での、
カムイノミ(神々への祈りの儀式)が終わると、
各地のアイヌウタリの奉納舞踊が始まる。

   
    ここが阿寒湖の子供たちの晴れ舞台だった。
   
    すり鉢状になったその場所にいる沢山の人達の前で、
阿寒湖とピンネシリ(雄阿寒岳)に向かっておどる。
   
    なんとも、気持ち良く、誇りに満ち溢れる瞬間だった。
    そして、大人達の真剣に、時には楽しく踊る姿を夢中で見ていた。
   
    やがて、ボッケの桟橋に貸し切り遊覧船が着くと、
最後の儀式、マリモを送る儀式が始まる。
   
    丸木舟にマリモを持った長老と共に2人の男が乗り、
湖にたゆたいながら、マリモを静かに湖に返してゆく。
   
    「マリモ ホープニナ ホク トゥンケ ヘ チュイ」
   
    湖岸で見守る沢山のアイヌウタリの歌が、
男性のウココセ(男の掛け声)が、ホロロセ(女性の舌を転がす掛け声)が、
手拍子が、タクサを揺らすその音が、辺りに響き渡り、

 

    その様子を、ピンネシリが静かに見守っているような…
   
    その時の、何とも言えない熱いものは、今もじんわりと心を温めてくれる。
   
    もう一つ、今もなお思うのは、
    丸木舟がひっくり返るんじゃないか…というあの緊張感。
    それは、今も変わらない(笑)。
   
    無事に、マリモを送り終えたあとは、貸し切り遊覧船へ。
   
    まりも祭りだけの、特別貸し切り!しかも、ボッケから乗れる!!
    子供の自分にとっては、もうVIPな気分この上なく、
この船に乗るという事が、もしかしたら、一番楽しみだったのかもしれない。
   
    船内では、浪々とウポポを歌うおじさんや、
踊り歌を歌って、彼方此方で手を叩いて喜んで踊っている人や、
爆睡している人…酒盛りをしてフラフラな人etc…
    船に乗っているのは皆ウタリ。
   
    このまま、みんなと何処かへ行けたらいいのに…
   
    そんな事を思いながら、船が岸に近づくのを、寂しく思っていた。

 

   

    今年で64回を迎えるまりも祭り。
    私の子供の頃からは、だいぶん変わり、観光センターはなく、

花火も上がらない。何が一番変わったかといえば、ボッケへ行かない…。
だから、あのVIP船に乗れない!!
   
    それでも、今もなお全道全国各地から、
沢山のアイヌウタリが集まり交流をし、子供達と共にアイヌ衣裳を着て松明行進を歩く。
    今、3人の子供の母親となって、こうして一緒にまりも祭りに参加できる事。
それは、本当に幸せなこと…。
   
    時代と共に形が変わっていく事は否めないけれど、
    あの頃にボッケで感じていた熱いものは、今も冷める事なく、
秋の風と共に思い馳せてしょうがない。

Photo_3  

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2013年7月29日 (月)

イッショロレ~。

とっても、ご無沙汰してしまいました。

3月の倉敷音楽祭から、もう4ヶ月が過ぎ
8月も目の前。

5月の下旬にポロンノ店前をガラリと改装し、
新しく出来上がったドアから
色々出会いや再会、素敵な出来事…そして今、
初夏の気持ち良い風が吹きこんでいます。

この8月、KAPIW&APAPPO では、3箇所にて
歌わせて頂きます。

8月2日は、深川市にて!
この度縁あって、娘たちと共に初めての深川市でのキャンプライブです!

8月11日には、あの!ラビラビLIVE in 阿寒湖アイヌシアターイコロ!!
そのライブにて、少しだけ歌わせて頂きます☆
ラビラビさんとのコラボもあるかも?!
今からとっても楽しみな、8月11日です!
1381011rabirabi

2013年8月11日
OPEN:PM10:00~

Tiket:前売り¥2000/当日¥2500
お問い合わせ:ポロンノへ!



8月18日は、阿寒町の山奥【布伏内】にて毎年お盆に開催される、
『楽音古譚』という、地元の音楽好きが大集合する
音楽祭に出演しまーす♪
http://akan.main.jp/top.htm

FM釧路で毎月第四木曜日AM9:30~放送の『Pino Pino Itak』
来月は、29日の放送です!
この放送で、一旦終了です。
インターネットでも、聴けるそうです
ユルすぎるトークですが、良かったら聴いてみてね~♪
http://www.simulradio.jp/

あ、もう一つ、ウェブマガジンに投稿しています!
色々な方のお話があります!コチラも見てみてね!
http://freegreen.jimdo.com/

っと、久々のブログでした。
初夏の阿寒湖、皆さま遊びに来て下さいね!
新装ポロンノ、全開パワフル営業中ですよー(^^)

しぇしぇ~。

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2013年4月18日 (木)

Kapiw&Apappo LIVE at 喫茶ラルゴ

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春の釧路 喫茶ラルゴさんにて

星解説に「山内めぐみ」さんをお迎えしての
アイヌの星とウポポのLIVEです。

昔も今も変わらない、同じ夜空の星物語
ウポポとともに、思い馳せて見ませんか?

~ ☆ 花とカモメと星めぐり

日時    2013年4月20日
ところ   喫茶 ラルゴ
時間    OPEN6:30~ START7:00~
チケット  大人¥2000 学生¥1000  薬草茶付き

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チライアパッポ(福寿草)の春がきた~倉敷滞在記~

あれよあれよという間に、春はやってきて
ネコヤナギはもう黄色い花を咲かせて
マカヨ(ふきのとう)もチライアパッポも顔を出しはじめました。

先月、3月16.17日と行われた、倉敷音楽祭
本当に楽しく有意義な日々でした。

倉敷到着当日、美観地区を散歩していてまず驚いたのがこのパネル!
ひえぇぇ~!でっかーい と、おののきながらも
記念にパチリ! 身の引き締まる思いでした(^_^;)
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音楽祭は、江差追分、よさこいソーラン、そしてアイヌ民族
阿寒の人形劇やチームニカオプ&マレウレウ、
ヤイレンカ、千葉信彦さん&床絵美 そして、
Kapiw&Apappo

2日間に渡り、4公演のステージ
アイシアターという小ホールで
とても雰囲気のある素敵なステージ
春にまつわるUpopoを中心に歌わせていただきました。

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梅の花咲く倉敷の街。

この街で、アイヌのウポポを歌うことが出来て本当に
幸せなひとときでした。
沢山の方々に、感謝の気持でいっぱいです。

また何時の日か、きっと訪れたい倉敷滞在の日々でした。

公演最終日、STAFFの方おすすめのお店にて。
これが名物!!と言って、出てきたコレ!!
Image
その名も【キンタイモ】





ふあっ としていて美味しかったよ~★

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2013年1月15日 (火)

2013年 始まり 始まり~♪

年が明けてもう、2週間が過ぎようとしています。
今年の冬は寒い!!めっちゃ寒い!!
連日-20度前後と、かなり冷え込み
キリリとした空気で満たされた澄んだ夜空には
シアプカノチゥ(オリオン座)が、駆けていてます。

雪の上を歩けば、ギュッギュッと、鳴き砂みたいな音がするし
マバタキすれば、まつ毛が凍ってくるし、
iphoneで、美しい景色を写しているうちに、iphoneは、堕ちるし
樹氷は綺麗だし・・・

と、冬はとにかく美しく面白く厳しいんであります。

さて、冬のポロンノ、午後からOPENと、
のんびり営業中。
度々、不定期にお休みとなってしまうので
お越しになる際には、HPからメールを頂ければと思います!
よろしくお願いしますm(_ _)m

さて、KAPIW&APAPPO のライブのお知らせですが
3月になんと、倉敷!にて、歌わせて戴くこととなっております。
詳細はコチラ
倉敷音楽祭http://arsk.jp/m-fes/

私たちの他にも、色々なシーンで活躍中の
アイヌの若手のグループが大集合!
他にも、ヨサコイソーランの演舞や江差追分などなど
本当に楽しみな倉敷音楽祭です。

まだまだ春と遠きアカンですが
3月の倉敷、梅の花にお目にかかれる事を
雪にまみれながら楽しみにしてる日々です。

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2012年11月24日 (土)

骨身に沁みるぜ。

いやはや、久しぶりぶりのブログ更新です。

皆さま、お変わりなくお元気でお過ごしでしょうか?
コチラ北海道道東山奥の阿寒湖は
一気に白い世界に突入!
道路はブラックアイスバーンの恐ろしげな季節。
北海道は、実は11月と3&4月が
スリップ事故が多いんだそうで。
なもんで、寒さが沁みてたまらんのです。
2012年。もう、1ヶ月というところでしょうか。
何だか、振り返りながら、今もなお・・・
色々なことが、変化しつつあるような気がする。
それは、当たり前の日常が、
ある日突然、ガラリと変わってしまう
という事が、誰にでも起こりうる…
ということを実感しているからかな。
そしてまた、何気なく、なんとなく
日常をこなしつつも、
その瞬間にいつでも方向転換できる!
という現実があるんだなァ
とか。。。
日々の営みの中で
いかに今、幸せであるか
そんなことにハッと気がついた時の
愛おしさ。
みんな つながってる
その連なりの中で 生かされているんだ
そんなことを、閉店後のポロンノで
ビールを飲みながら
とりとめもなく 耽っている
夜です。

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2012年8月29日 (水)

kapiw upopo

初めて教わった ちょっと長いウポポ
それが、カピウ ウポポ だった。

まだうら若き十代の頃
お風呂上りなんかに、フチの家に
お邪魔して 「あら、いらっしゃいっ」から始まり
調子もついてきた
夜も更けた頃に 歌が始まる…
そんな時に、カレンダーの裏にデッカイ字で
ウポポの歌詞を書いて 
手振り身振りで教わった歌だった。
いつも、笑いの中だった。

フチと姉と私で、
あるステージで、歌ったこともあった。

高校を卒業してすぐ、姉とともに
大阪へ就職し、なれない都会の中で
もがきながらも、
フチ宅で過ごした温かな時間と唄を
密かに録音したテープをたまに聞いて
姉と二人で爆笑しては、過ごしていた事もあった。

何かの応援歌なのか、なんなのか…
とっておきの蓋をちょっと開けて
ほっこり気分を充電していたような。

それからうん十年が過ぎて、
3人の子供の母親になり、
奮闘の日々を送りながら過ごす中で今、
カピウウポポの唄が
じんわりと心に沁みてくる。

Kapiw&ApappoのLIVEでも
最後の方で歌う、
とっても大切なウポポ

母心を歌ったウポポ

母親として、ウポポを歌う者として、
歌ってみる度に、
いろんな事に気が付かせてくれる…
そんな唄を教えてくれたフチに
心から イヤイライケレ

kapiw upopo

エーエイ エアウア エーエイ エアウア

ネンバッポ エコロヤ

エーエイ エアウア エーエイ エアウア

トゥポエス クコンネ

エーエイ エアウア エーエイ エアウア

ネコン エイキワ エイペレ

エーエイ エアウア エーエイ エアウア

クイッカワ クイペレ

エーエイ エアウア エーエイ エアウア

ネコン エイキワ エイミレ

エーエイ エアウア エーエイ エアウア

クイッカワ クイミレ

エーエイ エアウア エーエイ エアウア
エーエイ エアウア エーエイ エアウア


ホオジロカモメの唄

あなた子供何人いるの?
二人いるよ。
どうやって食べさせるの?
盗んででも食べさせるよ。
どうやって着せるの?
盗んででも着せるよ。





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2012年7月12日 (木)

ポロンノHP 祝!リニューアル!!

初夏の緑が眩しい阿寒湖。
道端には様々な色の野の花が咲き、
山にはタモギダケが顔を出し始めました。

アイヌコタンでは、先月一杯まで
『イオマンテの火祭り』が公演されていましたが、
今月からは、
『千本たいまつ』という催しが始まり、
8月いっぱいまでの開催となるそうです。
(雨の場合は中止です)

さて、催しの目白押しな阿寒湖ですが、
長い間放置状態だった、ポロンノHPを
リニューアル公開!しました!!

TwitterやFacebookとも簡単に繋がれる!
Google Maps とも連動していて
とても見やすく使いやすい!
スマホ対応!!

と、イマドキHPにガラリとチェンジ!!

今後、ポロンノストアー という形で
ネットショップも展開予定です!!

相変わらず、ノンキなHPではありますが、

皆さまどうぞ今後共、よろしくお願い致します。

NEW!ポロンノHP⇒ www.poronno.com

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2012年6月 6日 (水)

Ainupuri

 近年 偉大なエカシやフチ、そして
たくさんの事を教えてくれた大切な人たちが
リクンカントモシリへと 旅立っていった。

日々、季節は移り変わり
何気ない毎日を送りながらも
何かが少しずつ 確実に変わっていく中で
また、今日一人、
アイヌ文化において、多くの貢献をされてきた方が
天へと召された。

その事を知る、ほんの1時間前、
ある高校の修学旅行生が
新しくできた『イコロ』で、
アイヌ古式舞踊を見学していた。
公演が終わり、学生たちと一緒に記念撮影をしている時
後ろの列に並んでいた女子高校生が小さくつぶやいた。
『アイヌ人て、日本人?』
聞いちゃいけない事かな?でも聞いてみたいな。
という感じの言い方でこっそりと隣りのお友達と
話していたので、何だか無視できずに…。

「ん?アイヌは日本に住んでるアイヌ人だよ。」

わかったような、わからないような、
でも、ニコッとしてくれたあどけない女子高生を見て
ちょっと、ホッとした。

でもその後、自分の言った言葉は、
いったいどうなんだろう…??と、悶々とした。
アイヌ人て、どこからどこまでがアイヌ人?
となると、日本人は、どうなんだろう…。

と、思考の回路にグルグルしながら
『カムイと生きる』という浦川治造さんのフライヤーを
コタンに配りながら歩いていた矢先、
ある方の訃報を聞いた。

その方は、昔からの古い着物や資料の本などを
いつも快く見せてくれたり、送ってくださったりと。
アイヌ文化の持つ、懐の深さというのか、
奥深さを、そしてその素晴らしさを、
さり気なく、でもどこか強い信念を持って、
教えて下さった方だった…と、今更ながら思っている。

遺作の『アイヌプリ』という、DVDを見るほどに
先立っていった、エカシやフチ、
アイヌ文化を支え続けた方々の思いを
ほんの少しづつでも、出来るところから
繋いでいけたら…

と、思いふけっていた、夜でした。

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2012年5月14日 (月)

Kapiw&Apappoライブ第3弾@札幌

    kapiw & Apappo
~upopoLive @ Rakutensha~
      CIKISANI

Img

 

北海道中心都市!!札幌にて、
Kapiw&Apappo ライブのお知らせです!!!

場所 自家焙煎珈琲と音楽の店 楽天舎
    http://rakutensha.com/

日時   2012年6月2日(土)
開場   PM6:00
開演   PM7:00
チケット \2500 (1ドリンク付)
席数に限りがございますので、
  メールまたはお電話にて
  ご予約をお願い致します。

  お問い合わせ

喫茶ポロンノ  0154-67-2159
楽天舎      011-704-1101
E-Mail    kapiw2011@yahoo.co.jp

 

Img_0002

新緑の美しい6月の札幌にて、

この度のライブテーマ、「チキサニ」と名打ってみました。

「チキサニ」というのは、アイヌ語で「春楡の木」
阿寒湖の「ポロンノ」は、本当は?!
チキサニ民芸店 という名前でした。

アイヌのユーカラ、アイヌラックル伝という物語の中に、
シカンナカムイ(雷神)とチキサニカムイ(春楡の女神)
が結婚して、アイヌラックル(人間神)が生まれたという
お話がありますが・・・

お店の名前が『チキサニ』という事もあってか?!
豊頃町の春楡に会いに、近くを通るときには、
必ず、寄って行きました。

ただただ、牧草地の真ん中に、ある時はたくさんの葉を躍らせ、
ある時は、黒い枝を天に這わせて、秋風にザワザワ揺れていたり。
牧草地と春楡の木だけのその場所に、なぜか私たち家族は、
尊い誰かに会うような何だかそんな気分で、
『チキサニ』をハグしに行っていました。

この度のフライヤー、今回ももちろん、Kapiwこと、えみ姉の力作ですが、
6月の新緑真っ盛り、生命力あふれる大きなチキサニの木の葉を
フライヤーいっぱいに広げて『チキサニ』に会いに行くような
そんな温かな気持ちで、皆さまにお会いできたらと願っています。

どうぞ、よろしくお願いします <(_ _)>

apappo∽fukiko

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